俺様な死神研修生!
「ただいまー。」
日が傾き始めた頃玄関から恭汰の声が聞こえた。
ガチャっと鍵が開いた音がしたかと思うと恭汰の疲れたような顔がひょっこりと現れた。
「おかえりー。」
「おう・・・秋本さん?」
「よ!邪魔してるわ。」
驚いているようすでもなく至って普通の恭汰。
「陽菜乃ちゃんにお世話になってたよー。」
「そうですか。」
「あ、まだ話してなかった。この人は秋本さん、俺のしに・・・モガモゴ・・!!」
急に秋本さんが恭汰の口を抑えたかと思うと私に引きつった笑顔を向けた。
「ちょっ!俺、恭汰に用事あって・・!!」
そのまま恭汰は引きずられるようにお風呂のほうに連れて行かれた。
意味わからない。
ま、いいや。
ぽつんと取り残された私。
何をしたらいいのかわらかない。
「・・・とりあえず、トイレいこー。」