俺様な死神研修生!



「ふぅ~。」


秋本さんが出て行った後恭汰は溜息をついてソファーに腰掛ける。


「秋本さんってハーフ?」

「はぁ?」

「だって、髪が白いし目も白っぽかったし・・染めてるのかなぁ・・。」

「死神だからだよ。」


ぼそりと恭汰が呟いた。


「死神になると髪と目は白くなる。」

「へぇ~。」

「いつもは秋本さんカラーコンタクトしてんだけどなー。今日は忘れたのか。」

「でも恭汰はまだ茶色だよ?染めてるの?カラーコンタクト?」


「なわけ。」と恭汰はTVをつける。


「俺はまだ正式に死神じゃないからな。」



あぁ、そうか。


私を殺したら死神になるのか。



ズクン。



胸の奥が痛い。


最近感じるこの痛み。


一体・・・。





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