俺様な死神研修生!


「着いたぞ!」


着いたのはボロアパート。

まじかよ。



「入れよ。飯喰わねぇとな。」

「ぇ。あぁ。」



少し軋むドアを開けるとなかなか綺麗な部屋。

部屋の中には人の気配が無く1人暮らしだと簡単に予想がつく。


「寒いだろ。ストーブの前に座ってろ。」


と男はスーツの上着を脱いでワイシャツの袖をめくる。

俺はストーブの前に座って暖まっているとコトリと机の上にマグカップが置かれる。


「暖かいぞ。」


ココアだ。



「俺どうしてもコーヒーは飲めなくてな。」


子供のように笑う男。








< 64 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop