短編・虹
「遅いよー。出発まで後三十分しかないじゃん!」

「ごめんよ・・・」


どしゃぶりの中、親友と私は今までのこと、引越しした後の話とかをした。

心なしか、どしゃぶりのせいか、私と親友の話はすすまない。

その時、親友が

「・・・・やばい、時間が。あと五分。そろそろ、別れなきゃ。。。」

「・・・・・やだ!別れたくない!最後がこんなんじゃ!
話だって、たいして話してないじゃん・・・・!」


「私だって、これでバイバイなんてやだ。・・・最後の最後の最高の思い出をつくりたいよ。・・・・・」


その時でした。
「・・・・あれ?雨、やんできてない?」

親友が空を見上げた。

「ん?・・・あ!太陽がでできた!」

灰色の雲が太陽の左右に分かれて、カーテンみたいに太陽をだした。

「・・・・虹。できるね。最高の思い出として、
最後のしめくくりとして。」

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