短編・虹
・・・少し親友が大人に見えた。

まるで、この後のことを見透かしているみたいに。


___現在に戻る

「・・・・あの後、虹はできなかった。

遠出の最後はどしゃぶりでしめくくられた。」

親友の口調が少し変わった。

(あら、こんな口調するっけ?)

「・・・多分、次の雨の時はきっと虹ができるさ。

私が、引越しする当日ぐらいに・・・ね。」

私は
「うん。絶対にできないと、私空にむかって石を投げるよ(汗)」

「・・・・・・。うん。」







そうして、引越し当日がきてしまった。
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