君想う
06章



次の日、いつもは家を出ている麻貴がリビングに座っていた。




「麻貴、寝坊したのっ?珍しい…。」




「するか、バカ。」




やっぱり麻貴は朝は不機嫌だ。




「じゃあ、何でいるの?」




「怜に頼まれた。」




怜君に?




「昨日の奴ら、また絶対に来る。」




私は背筋がゾッとした。



また…あの人たちが?




「な、何で…?」
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