君想う



怜君は子供のように拗ねている。




「怜君、麻貴は家族なんだよっ?抱きつくぐらい…わっ…。」




怜君は私を強く抱きしめた。




「れ、怜君っ!?」




「うるさい。黙って。」




私は静かに怜君に抱きつかれた。




「不安なんだよ…。」




「何が?」




「また…裏切られるのが。」




バカ怜。
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