君想う



怜君が私のそばに走ってきた。




「早く病院に行け。俺も学校終わったら行くから。」




怜君の声に少し安心した。



先生達専用の駐車場まで怜君が支えながら連れて行ってくれた。




「じゃあ先生、真奈をよろしく。」




怜君は先生に挨拶して、車を見送った。



病院につくと、私は走った。



ひたすら夢中に走りまわっていたら声をかけられた。




「竹田君の兄弟?」




声をかけてきたのは知らない看護師だった。
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