君想う



ベッドの上にいる麻貴が外を見ながら言った。




「っつうか、泣くぐらいなら聞くなよ…。」




泣きたくて泣いてるんじゃない。



そう言おうとしても声が出ない。




「真奈…ごめんな。」




「…謝らないでっ…。」




麻貴が悪者じゃないんだから。



麻貴の気持ちを私は気づいてあげれなかった。



そして知らず知らずのうちに麻貴を悲しませていたのかもしれない。




「真奈…俺、来週外出許可もらった。」
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