君想う
外出許可?
家に帰ってくるの?
「こんな体調悪いのに外出許可が出たってことは…短いんだよ、俺の命。」
やっぱり体調悪かったんだ。
「だからその日、怜をうちに呼ぼうぜ。」
その時の麻貴の表情はいつもより笑ってた。
でも…目には涙が溜まってたんだ。
怜君に許してもらえるか不安だったんだと思う。
怜君の彼女である私を…自分の双子の妹である私を好きになったことを許してもらえるか…麻貴は怖かったんだ。