君想う
と、怜君に嫌みを言われた。
私は着替えを持ってお風呂場に向かった。
麻貴はいつもと変わらない。
本当に麻貴の命の終わりが近付いているのかってぐらいに。
どうして麻貴を神様を選んだの?
どうして私の兄を選んだの?
どうして怜君の親友を選んだの?
考えたって仕方ないのに考えてしまう。
…のぼせる前に上がろ。
前みたいに助けにこられたら恥ずかしい。
麻貴の部屋に戻ると怜君の笑い声がした。
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