あなたのスッピンも大好きです。

彼女には次の日も、その次の日も会うことができたんだ。


彼女も僕と同じように、この時間のバスを通学の手段として使っていたことが分かり、

僕はひと安心。



あ、彼女が学生というのは僕の推測でしかないけれど、


前にレポートらしきものを広げて見ていたから、彼女は大学生なのだろうと思う。


そして彼女は毎朝、僕の次の停留所から乗ってくる。


そう、スッピンのまま。


毎日スッピンの顔で乗ってきては、バスの中で化粧をする。


これは彼女の習慣なのだろうと思う。


そしてそんな彼女を見ることが、僕の習慣となっていった。


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