あなたのスッピンも大好きです。
それに周りを見てみたら、
彼女に注がれている視線は一つや二つではなかった。
男の乗客の視線、ほとんどが彼女に向いてるじゃないか!!
僕は彼女ばかりを見すぎて、周りが見えていなかったんだ。
まさかこんな状況になっていたなんて!
彼女はそれらの視線に気付いているのかいないのか、涼しい顔で外を眺めている。
その横顔を見ている何人もの男たち。
常に開いている口が黙ってしまうほど見惚れてしまっている和哉。
彼女が誰かに奪われる!?
そんなこと考えもしていなかった。
どうしよう。
――どうすればいい?