あなたのスッピンも大好きです。

って!!!
違う! 違う!


今突っ込むべきはそこじゃない!


和哉の中から彼女を遠ざけなければならないのだ。



この面食い和哉を黙らせる言葉――




――!!!!!



僕はある事実を思い出した。


そうだ、彼女のスッピンはのっぺらぼうだったんだ。


そうだよ、これだよ。



面食い和哉を黙らせる言葉。



彼女のスッピンを知ったら和哉は幻滅してきっと彼女を諦めてくれるはず!




――でも……




僕の中にためらいがあった。


彼女のあの顔を知っているのは僕だけだから。


この秘密を話してしまったら、僕だけのものではなくなってしまう。


この秘密は僕の中の特別なものとして取っておきたかったんだ。


それに、


彼女の立場を考えたら、話さない方がいいに決まっている。


でも他に方法は?
これ以外の言葉なんてあるのか?


再始動する僕の頭脳。




でも、彼女から遠ざけるいい言葉が見つかる前に、



衝撃的な言葉が和哉から飛び出した。



「告白してみっかな」




!!!!????


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