あなたのスッピンも大好きです。
僕は和哉みたいに格好良くもないし、
話し上手なわけでもない。
臆病者だし、まだまだお子ちゃまだし。
でもこんな僕だけれど、恋心を知った。
初めて誰かを守ってあげたいと思った。
知ってしまったこの恋心。
この気持ちだけは絶対、誰にも負けない――。
「――あの」
少し裏返ってしまった僕の声に、彼女の美しい顔が僕に振り返った。
なに? とでも言いたげな彼女の視線が僕をとらえる。
僕は一度目をつぶり小さく息を吐くと、
真っ直ぐに彼女を見た。
そして僕は、一世一代の想いを彼女に告げたんだ――
「――あなたのスッピンも大好きです!!――」
この告白が上手くいったかどうかは
僕たちだけの ヒ・ミ・ツ--☆
END