金髪の君*完結
顔が赤い人。
鼻血を出している人。
慌てて教室に出ていく人。
ブツブツ呟いてる人。
不思議な光景だ。
「どうしたんだろう…」
「「「はぁ…」」」
一斉に溜め息をはく3人。
−−ん?
「まぁ、男子は気にしない!
それより!5時間目!どうしたの!?」
「あっ、あのね…「どけ」」
−−え?
「邪魔。」
声がした方に顔を向けると、ドアの前に立つ私達を睨む心。
「あっ、ごめんなさい…」
慌てて避けると、怠そうに歩き前を通り過ぎる。
「おい、待てよ心!!」
心に続き教室に入る一樹。
そんな2人の後ろ姿を見つめる。