金髪の君*完結
「じゃぁ、美月は心の前で「ちょーと待ったぁー!!」」
ストップをかけたのはもう一人の女の子。
何事かと驚き彼女を見ると
「私も藤森くんにバトン渡したい!」
そう言い睨み合う2人。
女の争いほど怖いものはない。
無言で睨み合いを続ける二人。
どっちでもいいと思うのは私だけ?
「羽山さん、あおちゃんなんてどう?」
−−−えっ!?
「実はこの2人、中学3年間同じクラスでリレーも3年間バトンパス仲間なんだよね。」
「ちょっ「それに、女子の中で1番足速いのってあおちゃんじゃない?」」
私の言葉を遮り話す一樹を睨む。