金髪の君*完結
3年S組
先生の後に着いて階段を上り、3-Sのプレートが付いているドアの前で先生は私の方へ振り返った。
「ここが3-Sです。
じゃぁ、入るからついて来てね。」
先生は私が頷いたのを確認すると…
−−−−ガラッ…
「はーい、SHR始めるわよー!」
ドアを開け、教壇に向かって歩きだした。
私は緊張からか顔を伏せながら後ろに続いて歩いた。
「せんせーい!その子誰ー!!」
「もしかして転校生ー!?」
私が先生の隣に立つと静かだった教室はザワつきだした。
「静かに!今から紹介するから!
じゃぁ、高橋さん自己紹介お願いね?」
先生は私の肩をポンポンと叩いた。
「はい。」
私は俯いていた顔を上げた。