金髪の君*完結



「だけど、心にバトン渡したかった。」


諦めの悪い美月に


「おい、美月。
今日、相手してやっから諦めろ。」


私の目を見ながら言う。


−−やだ…


涙が込み上げてくる。


喜ぶ美月に嫉妬する。
頭の中が黒いもので覆われる。


嫉妬、嫉妬、嫉妬。


心に抱かれるであろう美月が羨ましく、憎い。


こんな気持ち涙と一緒に流れてくれればいいのに。






< 150 / 858 >

この作品をシェア

pagetop