金髪の君*完結



廊下で抱き着かれているせいか周りからの視線が痛い。
銀はイケメンで女受けがいいためモテる。
周りからは悲鳴やら泣き出す子がいて、何故か男子の悲鳴も聞こえる。


絶対、銀のファンに虐められる…


溜め息をはき


「いい加減、離して。」


と銀に言う。


「おっ、抱き心地がよくて忘れた。」


ケロッと言い、離す銀に苛立つ。



「抱き着いたりするのやめてよ!
それに、早く美穂と仲直りしなよ。」


「仲直りっつっても、ケンカしてないし。
あっちが勝手にシカトしてるだけ。」


まだジャージに着替えてない銀は、制服のズボンのポケットに手を入れ、怠そうに言う。





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