金髪の君*完結
「チッ…」
あ…あぶなかったぁ…
銀髪君の唇が私の唇に重なる瞬間、私は自分の口を手で塞いでキスを回避した。
「「「おおー!!」」」
「「「ええー!」」」
周りからは「おしい」「勿体ない」など、男女の声が飛び交う。
私は口を手で塞ぎながら目の前の銀髪を睨む。
「葵ちゃん…、睨んでも逆効果だから…」
「そこどいて。」
「嫌だって言ったら?」
「つっ…
お…お願い…どい…て…」
真剣な眼差しで見てくる銀髪に悲願する。
周りは結末を楽しんでいる様子。
そんな中
−−−−パシーン…
何かが叩かれた音で教室内の雰囲気が一変した。