金髪の君*完結


「はーーーい!
バカ銀!!そこまでー!」



「いってぇ…」



「いてぇじゃないわよ!バカ銀!」


「邪魔すんじゃねぇよ、バカ美穂!」



「高橋さん嫌がってるじゃん。」



「嫌がってねぇよ。ただ緊張してるだけだ。」



「バカじゃないの!!
どう見たって嫌がってるじゃない!」



「はぁ?そんなわけねーよ。」



いきなり登場した、黒のストレートの髪を右耳の横にシュシュで結わいている160㌢くらいの女の子。
二重の目は怒っているせいか少し吊り上がっているが、可愛い…

さっきの音は銀髪の頬を叩いた音みたいだ。少し赤くなっている。
人間観察している場合じゃなくて、2人を止めないと…


「銀は7歳までおねしょしてたじゃん!!」



「はぁ?そんな美穂なんか小学校の遠足の時、お化け屋敷にビビって漏らしたし!」



「きぃぃぃーー!!
むかつくー!もう銀にお母さんのお弁当あげない!」



「そっ…それは卑怯じゃねぇ!?」


「ふんだ!!」



…………これを止めるの?



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