金髪の君*完結
そんな2人を止めたのは
−−−−キ-ンコーンカ-ンコーン…
始業のチャイムだった。
「はぁ…」
私は静かになった2人を見て授業の準備をする。
先生から貰った時間割を見て机の中から数学の教科書を出す。
「授業はじめるぞー。」
勢いよくドアが開き、入ってきたのは20代後半のイケメン教師。
「おい、羽山に水口睨み合ってないで席に着け。」
「チッ!」
「ふんっ!」
先生の一言で結末を迎えた。
2人が席に着くのをボーッと見ていると、
あっ、後ろの席なんだ…
美穂と呼ばれていた女の子は私の後ろの席だった。
あとでお礼を言わなくちゃと思い黒板の方に顔を向ける。
すると、イケメン教師と目が合った。
「高橋、数学担当の谷川保(タニガワ タモツ)だ。よろしくな。」
「はい、よろしくお願いします。」