金髪の君*完結



「葵…」



心を見ていた私は、声の主を見るために後ろを振り返る。



「美穂…」



そこには美穂とアッキーがいた。



「葵、ごめんね…」



そう言い、目を伏せる美穂。
その目は赤く腫れている…



「なんで?
美穂は悪くないよ…
私の方こそごめんね。」



−−今まで傷つけて…



−ごめん。




美穂は頭を下げて謝る私に驚く。




「えっ?
葵は3位抜かしてくれたじゃん…
私がバトンさえ落とさなければ、もっと余裕で勝てたのに。」



「美穂…
バトンのことは誰ひとり気にしてないよ!
私が言いたいのは、ぎ「閉会式を始めます!」」




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