金髪の君*完結
勢いよく教室に入ってきた私達をクラスメート達は目を見開き見ている。
「お、おはよ?」
疑問形で挨拶した私にクラスメート達は笑顔で挨拶を返してくれた。
ホッと息を吐き、自分の席に向かうが
「ちょっと!!」
−−来た…
「どうしたの美月ちゃん?」
「どうしたのじゃない!
昨日のあれはなんなの!!?」
今は消滅したはずの黒肌パンダが、目の前で顔を歪ませながら怒鳴っている。
「あれとは…?」
美月の言いたいことは分かっているが勘違いだと思いたい。