金髪の君*完結
−−−馴れ馴れしいか…
嫉妬よりも美月の言葉がショックで、心達から目を反らした。
「こいつはいいんだよ。」
そう言い、私の頬を撫でる。
「−−−っつ…」
驚き、顔を上げると優しい瞳で見つめる心。
「し、んちゃん…」
私しか聞こえない程の小さな声で彼を呼ぶと、一瞬口角を上げたような気がした。
彼が昔から、慰めるときにする癖。
彼の手はもう頬にはないが、彼が変わっていなかったことが嬉しい…
私達の横で肩を震わせている一樹は後でお説教だ。