金髪の君*完結
彼等は私に気づかず、窓際の1番後ろを中心に座る。
金髪の彼…藤森心はそのまま窓の外を見つめる。
「心さぁ、また朝から盛ってたの?
朝から珍しく来たと思ったら保健室直行だもんなー。」
ゲラゲラ笑いながら話す銀。
「あの、バカ銀!」
隣でグチグチ言う美穂の声は右から左へと抜けていく。
……保健室へ直行…?
「そうそう、休み時間の時に『あいつらには気をつけて』って言ったじゃん。
もう1人は藤森心だよ。
心は、セフレが沢山いるからね…」
美穂の言葉で再び頭が真っ白になった…