金髪の君*完結
美穂
空き教室には机や椅子が窓側に重ねて置いてあり、カーテンが閉まっているせいか少し埃っぽい。
「っで?話って?」
重なっている椅子を2つ床に起き、片方に座る美穂。
「あ、ありがとう。」と言いもう片方の椅子に座る。
「あのね…
美穂って銀くんのこと好きだよね?」
美穂の目を見て、回りくどい言い方はせずにハッキリと聞いた。
ビクッと肩を上げた美穂を見て
−−やっぱり…
好きなのがわかった。
「今までごめん。」
椅子に座ったまま、膝に頭がつく勢いで頭を下げ謝罪する。
今まで気付か無くてごめん。
今まで傷つけてごめん。
心の中でも沢山謝る。