金髪の君*完結


「美穂は分かってない!
銀くんが誰を見てるか!!」


毎日無視されて、いつも寂しそうに美穂を見ていた銀。

私にわざと絡んでくるのは美穂が近くにいるから。

美穂に話かけても無視されて、傷ついた顔も。

体育祭でバトンが渡せなくて悔しそうに顔を歪めてたのも。

女の子と遊ばなくなったのは美穂と距離ができてから。


「美穂は銀くんの気持ち分かってない…」


「葵…」


「私が美穂の気持ちを気付いてなくて傷つけたことは謝る。
だけど、銀くんは私のこと本気じゃない。
銀くんは「なーにしてんのー?」」

ドアがいきなり開き、ひょっこり顔を出した銀。





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