金髪の君*完結


目尻を拭っていた手は頬に下りていき、頬を通り過ぎ首筋に移動する。


ワイシャツの襟をめくり


「消えたみたいだな。」


首筋を見て呟いた。


彼の手の動きにドキドキする心臓。


−−消えた…?


「ここ。」


トントンと首筋を叩き


「跡。」


「−−つぅ…」


体育倉庫での出来事を思い出し顔を赤くする。


「また付けてやろうか?
今度は隠れねぇところに。」


ニヤリと笑う心。


そんな心が色っぽくてゾクリと体が震える。





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