金髪の君*完結


一斉に散ったクラスメートを目で追っていると、後ろのドアから教室に入ってくる心の姿を確認した。


怠そうにズボンのポケットに手を入れ歩く心。


心の姿を見て、心が温かくなる。
体と心が心を好きだと訴えてる…


−−−あっ…


心を目で追っていると、交わる視線。


−−ドキッ!


漆黒の瞳に見つめら、心臓が暴れる。


心は、視線を元に戻し席に腰掛け机に突っ伏した。
女子達はそんな心を遠くから頬を染め見ている。


「あっ!」


椅子に座り、後ろに向けてた体を前に戻す。


机の横にかけてある紙袋に手をかける。




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