金髪の君*完結
−−−−カリカリカリカリ…
静かな教室に響く鉛筆の音。
期末テスト3日目。最終科目の化学。
ただ今、テストの最中。
まだ始まって5分も経っていない。
教室内は鉛筆の走る音と
「う〜ん、う〜〜ん、はい?」
銀の唸る銀。
「おい、心。
この問題の答え「こらぁー!水口!!カンニングはやめなさい!」」
静かな教室で堂々とカンニングをする銀を叱る担任。
この時間だけなら未だしも、毎時間注意されている。
そしてテストが終わると美穂の机に突っ伏しいじけだす。
それを見るのは今日でおしまい。
だから今日も帰りにアイス屋に寄って慰めてあげようと思う。