金髪の君*完結


「うん。」


「美穂ちゃんがもう少ししたら誕生日だから、雑貨屋さんでプレゼントを選んでたの。」


−−−誕生日…


「誕生日!?」


「そう、8月1日。」


「そ、そうなんだ…
あっ、ごめんね。続きどうぞ?」


「でね、見ちゃったの…」


「な、何を…?」



「−−−っつ…

い、一成くんが…
お、女の人と、歩いてる…ところを…」


「えっ?」


アッキーは肩を震わせ、目には涙が溜まっている。
涙を流さないように、膝に置いてある両手に力を込め我慢している。






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