金髪の君*完結


静まり返った教室。


沈黙を破ったのは


−−−−キーコンカーコーン…


始業のチャイムだった。


チャイムの音でクラスメートは我に返り、友達同士で話を再開した。
再び騒がしくなった教室。
私達3人は沈黙のまま。


教室のドアが開き、入ってきたのは心達3人。
いつもなら目で追うはずの彼への視線はアッキーに向けたまま。


肩で息をしていたアッキーは落ち着いたのか、倒れた椅子を元に戻し座った。


「ごめんね…」


もうアッキーの目には涙は無かった。


「アッキー…」


美穂が席を立ち、アッキーの隣に立ち背中を摩った。
摩られたアッキーの目には再び涙が。





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