金髪の君*完結
5が並ぶ中、1つ違う数字が目立つ。
教科は選択教科の音楽。
音楽が苦手で音痴な私には5は絶対に取れない。
他に書道や美術も選択できたが、どれも苦手で最終的に美穂達と一緒の音楽にした。
気付いた時には通知表を渡し終えた後で、後ろの席から聞こえた溜め息は、『下がった…』と何度も呟く声に変わっていた。
銀が叫んでいる声も聞こえたが、先生に注意され静かになった。
「では、よい夏休みを。」
夏休みでの諸注意や宿題のことを話しをして、解散となった。
荷物をまとめ、鞄を持ち立ち上がる。
美穂に声をかけようと後ろを向くと机に突っ伏していた。
いじけている美穂を無理矢理立たせ、アッキーと3人でマッ○へ向かった。
銀は放心状態だったため、声はかけなかった。