金髪の君*完結


「ちょっ、ちょっと…」


「あ?」


「どうしたのあおちゃん?」


「た、た、煙草!!」


指で煙草を指し叫ぶ。


「はぁ?」


そんな私を見て眉間にシワを寄せた心。


「心ちゃん、未成年だよ…?
あ、あとお酒も…」


そんな心にビビりつつも注意する。


ジッと私を見る心に、ドキドキと心臓が高鳴る。


注意するものの、意識は心全てに持って行かれる。


−−私服姿カッコイイ…


心に見惚れていると


「見すぎ。」


ニヤッと笑った。

心の隣に座っている一樹はクスクス笑っていて


「見てないし!!」


すぐに否定したが、図星で顔が赤くなったためバレバレだ。
赤くなった顔を伏せて


「もう煙草もお酒もダメだよ!」


と言い、逃げた。




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