金髪の君*完結


「あははは!あおちゃんさいこー!!」


駆け出した私の後ろから一樹の笑い声が聞こえた。


−−恥ずかしい…


赤い顔を抑えアッキーの元へ向かう。


「わっ、どうしたの?」


勢いよく走ってきた私に驚いている。
そんなアッキーに息をフゥーと吐いてから『なんでもないよ』と笑顔で言う。


「あっ、葵ちゃんに両親を紹介したいんだ!」


『いいかな?』と言い頭を傾けた。


「もちろん!ご挨拶したい。」


「うん、じゃぁちょっと待っててね!!」



1人になった私は周りを見渡す。

店の中心で一気飲みしている子や、顔が赤い子、目が据わっている子がいる。


銀は美穂にベタベタして叩かれてるし、明らかにお酒を飲んでる形跡が…




< 370 / 858 >

この作品をシェア

pagetop