金髪の君*完結
「あははは!あおちゃんさいこー!!」
駆け出した私の後ろから一樹の笑い声が聞こえた。
−−恥ずかしい…
赤い顔を抑えアッキーの元へ向かう。
「わっ、どうしたの?」
勢いよく走ってきた私に驚いている。
そんなアッキーに息をフゥーと吐いてから『なんでもないよ』と笑顔で言う。
「あっ、葵ちゃんに両親を紹介したいんだ!」
『いいかな?』と言い頭を傾けた。
「もちろん!ご挨拶したい。」
「うん、じゃぁちょっと待っててね!!」
1人になった私は周りを見渡す。
店の中心で一気飲みしている子や、顔が赤い子、目が据わっている子がいる。
銀は美穂にベタベタして叩かれてるし、明らかにお酒を飲んでる形跡が…