金髪の君*完結
カウンターに視線を向けると注意したのにビールを飲んでる心達の姿があり、その横に美月ちゃんやクラスの女子が座っている。
羨ましい気持ちと寂しい気持ちが襲う。
頭を振り、気持ちを切り替えテーブルに置いてあったグラスに手を伸ばす。
ピンク色をした飲み物のグラスには水滴がついていて少し温かったが甘くて美味しい。
飲みやすい味だったため、一気に飲み干した。
「葵ちゃん!」
アッキーの声が聞こえ後ろを振り返と、ぽっちゃりした男性と小柄で可愛いらしい女性がアッキーの隣に立っていた。
「うちの両親だよ。
っで、こちらが高橋葵ちゃん。」
笑顔で紹介するアッキー。
「初めまして、静香の父の秋元大輔(アキモト ダイスケ)です。」
「母の弘子(ヒロコ)です。」
2人の柔らかい笑顔を見て、私まで笑顔になる。