金髪の君*完結
彼は眉間にシワを寄せ前へ向き直し再び歩きだす。
「−−じゅ−−時。」
「えっ?」
「11時。」
「………」
−−11時…?
「えぇーー!!」
叫んだ私に周りからの視線が集まる。
「うるせぇ…」
今の私は周りからの視線も心の呟きも気にならない。
「私、6時間も寝てたんだ…」
小さく呟いた声が聞こえたのか
「飲みすぎだ。」
核心をつく。
「−−うっ…」
「俺に飲むな吸うな言った本人が酒を飲んでぶっ倒れる。
いい御身分じゃねぇか。」
「うっ…」
「注意してやったのによ。」
「う…」
言い返す言葉すらございません。