金髪の君*完結
「へぇ。」
髪の毛を見ながら納得してなさそうな顔をする心。
「瞳は青のままなんだな。」
「うん…
目立つからカラコン入れたかったんだけど怖くてできなかった。」
−−怖かったのは本当。
「ふぅ〜ん。」
髪から目に視線を向けた心。
見つめられて顔が赤くなる。
「綺麗だな。」
彼の言葉に胸が高鳴る。
「あ、ありがとう…」
「髪の毛、似合わない。」
「えっ?」
「金髪の方が似合ってる。」
そう言い、駅に向かって歩きだした。