金髪の君*完結
「ちょっ…」
いつの間にか酔いは醒めていて、彼の後を小走りで追う。
「待って。」
歩くのが速い心を小走りで追い越し、目の前に立ち通行を妨げる。
「あ?」
怠そうに歩いていた心は立ち止まり私を見る。
「心ちゃんは…」
緊張し震える体を深呼吸をして落ち着かせる。
彼の目をしっかりと見て
「心ちゃんは、なんで金髪に染めたの?」
今まで気になっていたことを聞いた。
一瞬驚いた顔をした心。
すぐに表情を戻し
「さあな。」
と言い、私の横を通り過ぎた。