金髪の君*完結
「----いっ…」
心と来た場所とは違う岩場に背中を叩き付けられ、一瞬息が止まった。
背中は熱を持ちジンジンと痛む。
顔を歪めて痛みに堪えていると
「葵。」
岩場を背にしていた私の顔の横に両手をつき、逃げれないようにする若田はそのまま顔を近付かせる。
--キスされる…
あと少しで唇が重なる所で顔を逸らしキスを阻止した。
「ちっ」
若田は舌打ちをし
「---っ…い、や…」
片手で顎を持ち正面を向かせ、乱暴に唇を重ねた。
「----やっ…やめ…」
重なる唇を離そうと両手で若田の胸板を叩くが効果がなく、両手は若田によって頭の上で拘束された。