金髪の君*完結
箸の先にある肉を諦め手を引くと瞬時に伸びてきた銀の手。
その速さに驚きつつ呆れる。
銀の食いっぷりをボーッと観察していると
「葵ちゃん、花火やる?」
後ろから声が聞こえ振り返ると花火の袋を片手で持った一成の姿が。
「はい、やります!」
花火から視線を逸らさない私に一成はクスクスと笑う。
「葵ちゃん以外の女の子達はもう始めちゃってるから行こうか?」
一成が指す方へ視線を向けると色とりどりの火花を散らす花火を持つ未来達の姿。
さっきまで酔って未来に絡んでた美穂とアッキー、そして泣いていた未来の切り替えしの速さに若干引いてしまった。
--酔っ払いおそるべし…