金髪の君*完結
お礼を言い花火を受け取り花火に向ける視線を心に向けた。
花火の光で心の姿がよく見える。
「綺麗だな…」
私の花火に視線を向けていた心が私に視線を向けた。
「うん、綺麗。」
笑顔で答えると口角を上げた心。
今の私達の関係に名など無いけど、今こうして心と一緒に同じ物を見て共感しあえることが嬉しい。
私は今のままで十分幸せ。
今の私は周りの支えで輝いている
---だから…
この幸せを奪うようなことは起こってほしくない。
私もこの花火のように輝き、そして散る…
輝きを失った花火を見て自分と重ねた…