金髪の君*完結
「はい、座って!!」
無理矢理座らせられた椅子の前には未来の趣味で可愛い装飾を施されている化粧台。
キラキラ光っていたり、リボンが着いていたり見ているだけで目が痛くなる化粧台から視線逸らす。
「ダメ!!ちゃんと前向いて!」
手に化粧水を持って鏡越しで怒る未来。
未来に弱い私は、目が痛くなるのを覚悟で前を向いた。
きらびやかな装飾を視界に入れないように鏡に写った自分だけを見るようにした。
前を見て大人しくなった私を沢山種類のある化粧道具を使い、顔を弄っていく。
「--濃くない…?」
普段ナチュラルメイクの私は、未来が化粧をした自分の顔を見て口角が引き攣った。