金髪の君*完結


未来が出て行ったドアを見つめ頬が緩んだ。


椅子から立ち上がり自分の姿を確認する。


浴衣は紺色で私の瞳と同じ色の水色の蝶々が描かれていて、所々天の川のように白と金色の星が散っている。


「綺麗…」


自然と口から漏れた言葉はもちろん浴衣のこともだが、濃い化粧も派手な色の髪の毛も浴衣によく似合っていた。


一通り自分の姿を確認したら未来の部屋を出てリビングへ向かう。


2階の未来の部屋から長い廊下を歩き、階段を下りる。
浴衣で歩きにくいため、手摺りを握りゆっくり下りた。


階段を下り、少し歩くとリビングがあり木製のドアを押し開けた。



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