金髪の君*完結
親子のマシンガントークを紅茶を啜りながら傍観する。
未来のお父さんも慣れていて笑顔で頷いていた。


キャッキャッ言いながら話をする2人を横目で見ながら壁にかけてあるピンクでハート型の可愛い電波時計へ視線を向けた。


---18時50分…


「もう19時にな、る…?」


もう一度時計に視線を向け確認する。


---短い針が6と7の間で長い針が…10…


「---未来!遅刻する!」


広いリビングに響く声。
未来と未来の両親はビクッと肩を上げた。
普段声を荒げない私に驚く未来の手を引いて


「お邪魔しました!」


家を後にした。


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