金髪の君*完結
「きゃあー美味しい!
ねぇねぇかずくん、これ美味しい!!」
さっきまで落ち込んでいた未来は、一樹が優しく頭を撫でた瞬間に機嫌が直り元の未来に戻った。
お腹が空いた私達は、人混みの中食べたい物を探し、食べ物を両手いっぱいに抱えて人気の少ない道へと足を進めた。
4人が座れそうな所を見つけ、縁石に座り買った夕飯を食べているところだ。
片手に広島風お好み焼きを持ち口いっぱい頬張る未来。
「未来、ソース付いてる。」
一樹は未来の口元に付いたソースを親指で拭い、赤い舌を出しペロッと舐めた。
一樹の行為を見ていた私と本人の未来はポッと頬を染めた。