金髪の君*完結



「……」


まさかの行動に呆気に取られた私は目を見開き心を見つめた。


口にくわえた指を抜くと微かに湿っている指先。


--気絶しそう…


頬を赤くした私に


「青海苔」


と言葉をはいた心。


---焼きそばめ…


手に持っている焼きそばを恨んだ。
私が焼きそばを睨んでいると


「葵ちゃん、トイレ行かない?」


未来が顔を近づけ耳元で囁いた。
顔を離した未来に頭を上下に動かし頷く。


「私達、トイレにいってくるね。」


未来と2人で立ち上がり、心と一樹に用件を伝える。


「俺達も一緒に行くよ。」


一樹の一言で4人一緒に駅へと向かった。

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