金髪の君*完結
反射的に取ってしまった私は、手の中に収まった物を見て


「--えっ?--わわっ…」


驚き、落としそうになってしまった。

手の平に乗るピンクの携帯。
それは2年前まで使っていた私の携帯だった。

閉じている携帯を開き電源ボタンを押してみたが点くはずもなく、まさかと思い振ってみた。


「お前、バカか?」


若田の言葉にムッとし


「条件反射です。」


と冷たく言った。


「まぁ、あれだけ水に浸かってりゃ壊れるさ。
ってか、お前は頭いいな。」


さっきと真逆の言葉に頭を傾けると


「別れた、話があるとメールを送り次の指示を言わせないようにし携帯を壊す。」


「よく考えたな」と言い笑う若田。


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